男性にとってうれしい居酒屋(1)

これは居酒屋の業界に限ったことではないですが、近年はどの業界も、「女性の顧客獲得」というところにマーケティングの比重が大きくなりすぎていやしないか、などと思えることがあります。


その理由の最たるものは、おそらく私が「男」だからだと思いますが。
かつてはどちらかと言えば「男のための場所」という印象も強かった居酒屋ですが、近年はやはり女性をターゲットにしたサービスを展開する居酒屋が非常に多くなっているという印象です。


なぜ男性が居酒屋というスペースを好むのかというと、仕事帰りに気心知れた仲間どうしてちょこっと寄って、あまり多くのお金をかけずに、腹が立つ上司のワルグチ、カゲグチを肴にしておいしくお酒を飲むことで日ごろのストレスを発散しようではないか、という、サラリーマンにとってはどうしても避けることのできない大きなテーマがあるからです。


そういう、悲しくもたくましい精神を備えている男性サラリーマンのためにも、もっと「男のための居酒屋」を大々的にアピールしてもらいたいなぁ・・・などと、ちょっと思ってしまいます。


どんなときでもどんなことでもちやほやされる女性に対してやっかみも少なくないですが、サラリーマンではないにしても、同じ「男」として、居酒屋くらいはせめて「男に対するサービス」を期待してしまうのです。


ということで、次の項では、「男性客にとってうれしい居酒屋とは?」という非常にシンプルでありながらも大きなテーマでいろいろ考えを書いてみたいと思います。