男性にとってうれしい居酒屋(3)

「男にとってうれしい居酒屋」として、考えられるもうひとつのケースについて触れてみましょう。


もちろんおいしいお料理を低価格でしっかり食べることができるというのはこの上なくうれしいことですが、たとえば今度は「お酒が安く飲めるお店」だったらどうでしょうか?

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お酒の場合、お店によってそれほどの価格の差を見込めないのではないかという考え方もよくわかりますが、しかし中には「飲み放題」のようなイベントを実施している居酒屋だってあるわけですから、もしそうした「飲み放題」あるいはそれに準ずるような料金設定で「いつも」飲むことができる居酒屋であればこれもまた男性にとっては非常にうれしいということになります。


もちろん、マーケティングの観点からしても、女性の顧客獲得は重要ですから、たとえばお料理に関しては女性目線であっても、これは仕方がないという部分も多分にあるわけです。


でも、そんなときに「お酒は男性目線で・・・」などという配慮がなされている居酒屋だったら、男からすると本当にうれしいお店ということになります。


もちろん、そういうイベントを実施している居酒屋を探していろいろ回ればそれで済むではないかと言われれば確かにそうなのですが、しかし「行きつけの居酒屋」が「お得感ある居酒屋」であったなら、これはよりそのお店のリピート率が自然と高まるというものです。


そうなれば、我々居酒屋ユーザーからしても、そしてお店側のスタンスから見ても、非常に「ありがたい」ことなのではないかな、という気がします。

男性にとってうれしい居酒屋(2)

たとえば、女性をターゲットにした居酒屋のメニューとして、「低カロリー」をアピールしたメニューなどに注目が集まった時期もありましたが、反対に、男性の場合、一日の仕事の疲れを居酒屋で癒したいという人も少なくなく、たまには思い切りうまい酒を飲み、うまい料理を食べたいという人もまた少なくないはず。


ということで、やはり男性にとってうれしいのは、「ボリューム感」を感じられることなのではないでしょうか。


もちろん、どこの居酒屋に行っても、たくさん注文すればボリューム感を得ることは難しくありませんが、しかしそれだと、料金面で今度はひもじい思いをしなければならないことになります。


それだと、男性の立場からすると正直言ってあまりうれしくはありません。
それなりの料金でしっかりと食べることができる居酒屋は、男の立場からすると非常にうれしい居酒屋ということができます。


もちろんしっかり食べることができる以上、お料理の味が落ちてしまっては本末転倒ですから、味に関しても納得できるものでなければならないわけですが、味がそれなりで料金もそれなり、それでいながら量はしっかりと食べることができる居酒屋であれば、自然と足も向いてしまうでしょう。


結婚して家庭を持つサラリーマンなどは、そう簡単にぜいたくできるものではありませんから、ちょっとしたタイミングで入った居酒屋でそういう「満足」を得ることができるのであれば、きっとその居酒屋は迷うことなく「行きつけのお店」になるはずです。

男性にとってうれしい居酒屋(1)

これは居酒屋の業界に限ったことではないですが、近年はどの業界も、「女性の顧客獲得」というところにマーケティングの比重が大きくなりすぎていやしないか、などと思えることがあります。


その理由の最たるものは、おそらく私が「男」だからだと思いますが。
かつてはどちらかと言えば「男のための場所」という印象も強かった居酒屋ですが、近年はやはり女性をターゲットにしたサービスを展開する居酒屋が非常に多くなっているという印象です。


なぜ男性が居酒屋というスペースを好むのかというと、仕事帰りに気心知れた仲間どうしてちょこっと寄って、あまり多くのお金をかけずに、腹が立つ上司のワルグチ、カゲグチを肴にしておいしくお酒を飲むことで日ごろのストレスを発散しようではないか、という、サラリーマンにとってはどうしても避けることのできない大きなテーマがあるからです。


そういう、悲しくもたくましい精神を備えている男性サラリーマンのためにも、もっと「男のための居酒屋」を大々的にアピールしてもらいたいなぁ・・・などと、ちょっと思ってしまいます。


どんなときでもどんなことでもちやほやされる女性に対してやっかみも少なくないですが、サラリーマンではないにしても、同じ「男」として、居酒屋くらいはせめて「男に対するサービス」を期待してしまうのです。


ということで、次の項では、「男性客にとってうれしい居酒屋とは?」という非常にシンプルでありながらも大きなテーマでいろいろ考えを書いてみたいと思います。

行ってうれしい居酒屋

居酒屋の場合、特にお客さんがたくさんいるときには、お料理を注文してから実際に出てくるまでにかなり長い時間がかかってしまうケースもあります。


そういう場合、せっかくお気に入りの居酒屋であったとしても、お客さんが多いからというだけの理由で、今回は別の居酒屋に行こうか・・・という話になってしまうこともままあり、しかもそれが連続してしまうことで、「行きつけの居酒屋」だったはずがいつしか「あまり行かない居酒屋」という部類に入ってしまうのは、おそらくその居酒屋に行くお客さんにしても、その居酒屋にしても、双方にとってありがたくない話だと思います。


やはり、せっかくお気に入りの居酒屋になったわけですから、たとえお客さんがたくさんいても、注文したお料理が早く出て来てくれるとうれしいものです。


もちろん居酒屋のほうとしても、そうしたお客さんのニーズに対して敏感に反応して、いろいろと工夫を凝らしている居酒屋も増えてきています。


その代表的な工夫が、注文で店員さんを呼ぶのではなく、タッチパネルで注文を入力するというシステムの導入です。


はじめてのお客さんには少し抵抗があるかもしれませんが、しかし、タブレット端末などがこれだけ世間に出まわるようになってきている昨今ですから、いずれ居酒屋の注文形式も、タッチパネル入力システムが主流になる時代が党からずやってくるのではないかという気がします。


まあ確かに、そうした居酒屋の場合は、「古き良き時代の居酒屋」という風情は残念ながら失われてしまうことにはなりそうですが・・・

 

内装が魅力的な場所が多い個室タイプ居酒屋

居酒屋の利用価値は、利用するそれぞれの人がそれぞれに感じとることではありますが、総じて「居酒屋の雰囲気それ自体」を味わいたいという人は意外と多いようです。


居酒屋にとって重要なのが、お酒やお料理の味、あるいは料金設定の面ということになりますが、非常に舌や金銭感覚が肥えた現代人がお客さんである以上、生き残ってがんばっている居酒屋の多くは激戦を勝ち抜いた猛者であるため、そうした基本的なファクターはそれほど大差がないというのが現実かもしれません。
しかし、「その居酒屋独自の雰囲気」だけは、他のお店でマネをしたくても絶対にできない性質のものがあります。


特に、近年急激に人気が上昇している「個室タイプの居酒屋」では、その傾向はより顕著と言えるでしょう。
何しろ、個室タイプの居酒屋のほとんどが、非常に内装に凝っているという特徴があります。
家庭的な雰囲気を演出するケースが特に多く、昔風の掘りごたつなどの「生活アイテム」を座敷にしつらえるなどといった大胆なアイディアを前面に打ち出して売り込んでいる個室タイプの居酒屋も登場しているほどです。


掘りごたつだけでなく、「囲炉裏」や「昔ながらの照明器具」などにもこだわった個室タイプの居酒屋も出現して話題を呼んでいるという話もちらほら耳にするようになってきているくらいですから、個室タイプの居酒屋に関しては、今後もその方向性でどんどん進化を遂げていくのではないかな、という予感はあります。
そしてまた、それは私たちユーザーからすると、非常に楽しく期待が大きい「予感」でもあります。